二男のネトゲ彼女

日記

このところ頭を悩ませているのが、二男(高1)の深夜3時までに及ぶネットゲームと、そこで知り合った女性とのやりとりです。

ことの発端から少し時間が経ち少し冷静に記事を書けるようになったので、今起きていることとそれに対する私のアクションについて書きたいと思います。簡潔に書こうと思っていましたが、思いのほか長くなってしまいました。

出会いはネトゲ

元々二男と私はコミュニケーションをよくとる方で、没頭しているネットゲームのことや相手の女性のことは日常的に話題には出ていました。

相手の女性は二男より9歳年上、我が家からは300kmほど離れたところに住んでいるようです。
初めはネットゲーム仲間としてゲーム上でボイスチャットをしていたようですが、だんだんと親密になったようでついにはLINEの交換をしていました。
そして、二男のLINEを盗み見たところ(ロックかかっていません)、『好き』というやりとりや、ハートの飛び交う会話やスタンプの応酬でした。

二男の部屋と私の部屋が近いのでボイチャの声も漏れ聞こえてくるのですが、どうも相手の女性が酔っ払って絡んでくることも多い様子で、お互い甘い声で「かわいい」などのやりとりもしていました。最近ではさらにエスカレートし、相手女性から卑猥な内容の会話を振ってくることがままあるようです。(今のところ二男はそれをうまくかわしている様子。)

軽めに釘を刺す

二男の連日の夜ふかしと女性との距離感について危機感をおぼえたので、これだけは先に言っておいたほうがいいかと思うことを端的に、でも少し強めに話しました。

  • 女性と親密になるのは構わないし、もう高校生だからそういうこともあるだろう
  • ただし、セックスはするな。少なくとも『この女性とその子どもと将来に渡って共に生きていくのだ』という覚悟が持てるまではセックスはするな。
  • お母さんはあなたたち(息子)を自立させる義務がある。その強い覚悟を持って離婚もした。だから今の状況を心配している。そのことはわかってほしい。

この話をしてしばらくはギクシャクしました。ただ、いつまでもギクシャクしたままでも仕方なかろう、と気持ちを切り替えて以降はそれまでと同じように接するように心がけ、二男もだんだんと態度が軟化し現在は親子関係は良好だと思います。思います…。

親としてどう向き合うべきか悩む

どんどん親密度を増す二男とネトゲの女性。LINEの交換も女性の方からアプローチしてきた様子です。

こういうとき親としてどう対応すべきか、とても悩みました。誰かに相談したくてネットの女性のみのフォーラムに投稿し、意見をいただいたりもしました。しかし、文字だけのやりとりには限界を感じ、直接話して相談できる人がいないだろうかと考えました。でも、ママ友…ママ友経由で二男の友人に話が漏れそう、自治体の相談窓口…こういったケースで的確なアドバイスがもらえるだろうか…。迷った末、行き着いたのはスクールカウンセラーでした。

ちなみに、ネットのフォーラムでは『男親の出番だ。元夫にガツンと言ってもらっては』というご意見もありましたが、倫理観が欠如し(「夫の不倫」カテゴリ参照)、『子どもの自立・成長に興味がない』と言った元夫にそれは務まらないと思いましたので端から選択肢にはありませんでした。

スクールカウンセラーと面談

二男の高校のスクールカウンセラーに予約を入れ、ほどなく相談の機会をいただきました。二男の性格や普段の生活、私との関係、家族間の雰囲気など一時間半ほどかけて話を聞いてくださり、特に元夫との離婚については元夫の自殺未遂などかなり踏み込んだ話もしました。そこでいただいた助言をまとめると、

  • 自身の受験・進学や両親の離婚という新しい環境で二男くんなりに不安定な状況なのでは
  • ネットゲームやその女性と時間を共有することで、心のバランスを保っているのかもしれない
  • もうすぐ中間テストがあるので、その結果が出たあたりで少し話をしてみるとよいのでは
  • 言葉には出さないかもしれないけれど、二男くんなりに両親の離婚について気にしているところはあると思う。そのことについて少し話す機会があってもよいのでは
  • これから寒くて人肌恋しくなる季節ですしクリスマスなども控えているので、「相手と会うのであれば、お母さんに話してからにしてね」と言ってもよいのでは
  • 二男くんももう高校生の男性なので、異性であるお母さんに甘えるという時期は過ぎてきている。二男くんはしっかりしている印象なので、そこを信頼しつつ見守る姿勢が良いのではないか
  • 「お母さんは二男くんを信頼しているよ」という姿勢を見せて、それを抑止力にする

そうか、二男は私たちの離婚について平気なそぶりでいたけれど、きっと思うところはあるよね。そこまで気にかけてあげられなくてごめんね、と。とにかく、自分だけでは気付けないことにたくさん気付かされました。

スクールカウンセラーには長男(発達障害の傾向あり)のときにも小中学校でお世話になり、頼りになる存在ということを身をもって経験していました。今回の件でもやはりスクールカウンセラーに相談してよかった、と同時にその制度のありがたみを感じました。

ちなみにこの相談時、ネトゲが原因で成績が落ちる可能性を想定していました。そして、「ほらごらん、連日夜ふかしネトゲのツケが回ってきたね!」と話を持っていくつもりだったのが、テストが終わってみたらなんと三教科でクラストップの点数を取ってくるという結果で変に頭を痛めているのが今です…。作戦を練り直さなくてはいけなくなりました。

SOSを出せる存在を

二男はリアルではいわゆる”陰キャ”で、学校で弁当を食べるときもボッチ(本人談)。部活や学校行事などそれなりに友だち付き合いはこなしてはいますが、男性女性問わず特定の友人と仲良くなって遊ぶ、というのは小学校以来ありません。きっと、ネット越しに彼女ができてもそのことを話すリアルでの友だちはいないのだろうと思います。だからこそ、その関係に異常事態が起きたときにはまず本人がその”異常事態”を認知し、適切に対応するしかないのではと思います。そして”異常事態”が二男の手に負えない内容であったときに『SOS』を出せる先を用意しておかないといけないと感じました。

もちろん、それが私であれば一番シンプルに対応できるのですが、そうでなくとも学校の先生であったり(それこそスクールカウンセラーでもいいのですが)、信頼できる大人へ的確に助けを求めてほしいです。二男へもそのことを話そうと思っています。

最後に

子育てって、次から次に悩みが現れてはだんだんと解決しゆくことの繰り返しなのだと感じます。つい先日は三男(小6)が「○○(女の子の名前呼び捨て)は僕が好き」「僕は〇〇が好き」と三男用の携帯のメモに書いてあるのを見つけてしまいました。ああ三男よ、君もいつの間にか成長していたんだね。長男も長男で彼女に振られたりということがあったようです(←担任の先生との面談で知りました)。

こうした話を私が日常的にできる”夫”という存在はもうおらず、一人不安なまま奔走している気持ちでいました。スクールカウンセラーさんに言われた『今のお母さんのスタンスでいいと思います。よくやってらっしゃいますね』という言葉に涙が出そうになりました。

自分の育児を他人が肯定してくれる機会はなかなかないので、こうして自分の育児を客観視してもらい導いてもらえるととても安心します。育児って本当に手探りで、『放っておいても子どもは育つ』と言っていた先人を張り倒したい気持ちも時々わきますが(笑)

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